(なーんか忙しいな。。)
とりたててハプニングはないのだけれど、
しいて言うならば、子どもたちが、
「夏休み」だ。

日頃の学校の
先生方や給食のありがたさを改めて感じつつ、
「〇〇しないと!」
がいつもより緩む子どもたち。
いくらでもパジャマでいられそうな勢いだ。
「あ〜ヒマーー」
ですって、娘。
そんな言葉、最後はいつ言ったかな〜。
緩む子どもたちを横目に、
「毎日の生活を通常運転」の私。
「いつも」とまた違う時間の流れに、なんとかかんとか乗っている。
パタパタした長期休暇がやってきた。
そんな中、我が家に「リクガメ」
もやってきた。

名前は「あさひ」
ひょんなきっかけで2泊ほど預かることになったのだ。
お願いされたときにサッカーボールくらいのサイズだと聞き、躊躇したが、
(これも何かの御縁!)
と承諾した。
ところがドッコイ!
ご対面すると、サッカーボールより全然デカいじゃないか!
片手では覆えない、、もう石、いや、岩じゃないか?!
今さらながら、リクガメを預かるという
非日常体験が今から始まる。。(ウンウン)
ワクワクなホルモンが私をかき立てた
岩からニョキっと手足を出し、
のそっと体をもちあげて、
のっそのっそ歩きだす。
ヌーンと見上げてキョロキョロ見渡す顔はもう、恐竜と言ってもいいだろう。
けれども瞳がなんとも優しい。
チンゲンサイを見つけて、
モシャモシャ食べる姿や、
カメのエサをふやかしたものをパクパクペロっとする姿に、
(かっかかか可愛ぃ〜〜!)
私はすぐに虜になった。


子どもたちは、
「デカっ!」
まずは、ただただこの言葉につきるばかりのようだった。
「よろしく!あさひー!」
さて、リクガメが我が家にやってくるなんて、まさかのまさかで
ひとまず相手を知らなければと思った。
調べてみると、「ヒョウモンリクガメ」という種類らしい。
たしかに甲羅がヒョウ柄に似ている。
亀=昔飼っていたゼニ亀しかイメージがなく、水に濡れていた方が良いと思っていたけど、生息地がアフリカの方で半乾燥地帯という少し草のある場所を好むことを知った。
水分補給や排便を促進するために温浴をすることも知った。
暑いので、冷た〜い水が良いんじゃない?と思ったけれど、かえって身体が冷えてしまうらしく、温浴は35℃〜38℃くらいが良いらしい。
そしておそらく、オスだということも分かった。
知らなかった生態。
知らなかった世界に1つまた出会えた。
のっそのっそ行ったり来たりする姿。
全身のびきって日向ぼっこする姿。
甲羅に手も足も頭も引っ込めて眠る姿。
気がつけば、(やらねば!)と思っていたものすべてから手を止め、
ゆったりとした彼の世界の流れに身をあわせていた。


どうやら、「〇〇しないと!時間ないー」に囚われていたようだ。
今、なんて心地よい時間の流れだろう。
子どもたちとも、「リクガメって、〇〇やねんて!」「こっちみてるー!エサ食べてるー!」「ゴツゴツしてるけどさわるとけっこう気持ちいい〜!」「可愛い〜!」
なんて、なんでもない、
ただただ観察する時間で、たわいもないゆったりした会話が生まれた。

そんな中、ふと思いだした、昔見た本。
ミヒャエル・エンデの
「モモ」。
町の人たちの話を心から聴き、心を軽くすることができる不思議な力をもつ少女モモが、仲間や時間の神様と、人間の時間を盗む時間どろぼうから、皆の大切な時間を取り戻す。
といった内容の物語なのだが、
当時、小学生の低学年だった私に
「大切な人たちとの大切な時間」
を教えてくれた1冊だった。
その物語に時間の神様が飼っている「亀」が登場するのだが、モモが時間どろぼうに立ち向かう際に道しるべになってくれる存在で、脇役ながらも重要な存在だった。
今回、あさひ君のおかげ様で、あの時のあの気持ちを思い出せ、
今の私にとって意味のある道しるべとなった。
そして思う
モモの住む町の「大切な人との大切な時間」
沖縄にはそんな時間があふれていたなと、
ウチナータイム、なんくるないさ、ゆんたく、ゆいまーる、
島には優しい時間をとりまく言葉があふれていた。

私「そうそう!小さいとき、リクガメに乗ったの覚えてる?!」
息子「なんか覚えてるけど、どこでかはわからん」
私「ネオパーク沖縄やんー!」
今となっては貴重な体験を実は沖縄でしていたんだよ〜息子よ。


(あさひ君〜沖縄まで乗せて行っておくれ〜(海亀でもないけどネ))
沖縄のお友達〜
またゆんたくしたいです。
ライター
パッチンくるり