朝5時。
無性に漬けたくなった。
昨日、美味しそうな 「らっきょう」が手にはいったので、早く漬けたかったのだ。

子どもたちが起きてくるまで まだ時間はたっぷりある。
「洗いらっきょう」という、
手間のかかる工程が、すでに処理されている。
なんともありがたい状態のスタートだから余計にそうだ。
熱湯をサッとかけると、よりシャキシャキ感が増すと書いている。
それは是非とも、やらねばだ。
ビンの消毒も兼ねて大きな鍋に、
たっぷりとお湯を沸かしにかかった。
—この季節
近くのスーパーには、
ショウガや、青梅、らっきょうなどの「漬け」フィーバーで
氷砂糖やリキュール、シソと、
漬け用の大小さまざまなビンがタッグを組んでメインコーナーに並ぶ。
ふだん、「漬け」経験のない私の気持ちをくすぐる魅力的なコーナーだ。
おととしのこの時期には、和歌山の青梅が、私のもとへやってきたので
よし!きた!と、「ウメ」を、シロップ漬けと酒漬けにした。
自分で漬けた〜というブランドもつき、
それはそれは美味しい2品になった。


そして、ふと思いだす。
沖縄でも漬けた記憶がある。
あれは、ウメじゃなかったな、
たしか「モモ」と言っていたな、、
ご近所さんが「モモよー」
(後で「キームム(毛桃)」だとわかりました)
と言って、くれたモモ。
ウメより少し大きくて
よく知るモモより ふた周りほど小さい。

優しい黄色とピンク色のコロコロ可愛い果実。
5月6月が旬なのだそう。
実が少しばかり かたくて、子どもたちにはジュースにした方がよいかな?とシロップ漬けにすることにしたのだ。

皮をむけば中身はツルリと果汁をたっぷりふくんで、甘〜く、けれどスッキリとした香りが鼻先にふれた。
その時は早く飲みたすぎて、砂糖と煮つめて漬けた。
クツクツとフルーツの煮あがる甘い香りが部屋をつつんだのが懐かしい。
完成したシロップを濃いめに水と割り、たっぷりの氷を入れてキンキンに冷やして飲んだ。
モモの香りが冷た〜く鼻を通りすぎて
口の中は若い果実の甘酸っぱさが広がった。
(美味しー!)
子どもたちの飲みっぷりが
言うまでもなく同じ気持ちだと感じた。

沖縄では、暑い土地でも長持ちする
食品保存の方法がいくつもあるそうだ。
・ミミガー 豚の耳皮肉を乾燥させたジャーキー
・沖縄かまぼこ 油で揚げたり、傷まないよう、独特の製法で作られたかまぼこ。
そして、
・スーチカー(豚肉をたっぷりの塩で漬け込んだ保存食。)
・ジージキ(地漬) (野菜を塩漬けにした後、黒糖に漬け込んで仕上げたもの。)
食材をさらに生かしたり
長持ちさせたり、土地によって先人が工夫をこらしてきたとてもシンプルな
方法に私は、魅了されている。
さて、大きな鍋で湯が煮えた。
らっきょうにサッとかけ、乾かす。
ビンも消毒オッケー!
あとは漬け汁に入れるだけ。
子どもたちもチラホラ起きてきた。
らっきょう漬けの香りが目覚ましになったようだ。

おっと!今日は社会見学でお弁当がいるんだった!
バタバタと今日が動きだした。
いつもと違う達成感に思いを浸らせ
仕事場へと自転車を走らす道中、
(あ〜食べるの楽しみ〜あっ、今度、島らっきょう漬けたいな〜)、、、
6月
咲き誇るクチナシの花が甘く香り、
アジサイが色とりどりすれ違い、
私を見送った。
ライター
パッチンくるり