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首里散歩 Vol.451 拡がる「のびしろ」

沖縄本島では、例年夏日になっていることが多い時期だが、今年は肌寒く乾燥した日が続いてから梅雨入りとなり、恵みの雨を受けながら、じわじわと英気を養っていた。

そんなスロースターターの私に大きく先駆けて、高校入学の少し前からやる気スイッチが猛烈に入っていた息子。

ウェットスーツを着て素潜りをするスキンダイビングの体験で、先生からの「泳ぎが苦手な人は?」という問いかけに真っ先に「泳げません!」と自己申告し、小さい子に混ざり、海の危険に対処するための丁寧な講習を受けて、大いに楽しんできた。

そして、すっかり要領を得た2回目の体験では、少しの間目を離すと、砂浜からは確認できないほどの遥かな場所で、小さな人影が浮かんでいた。

雲の左下辺りにいるのは?まさか?

最新の携帯のズームを駆使して体験のメンバーを捉え、左端で浮いている息子も確認できた!
なんと、ずっと泳いでいる!

「ライフジャケットがなかったら、絶対に無理だったよ」
「溺れる寸前だったから、命を守ために、もう一度体験をやりたい」

1回目の体験の後に、興奮気味に話していた言葉が思い浮かんだ。

終始笑顔で、苦手なことに挑戦しているのが大人だな、と、遠い距離もあって、いつもより客観的に捉えて、目を細めた。

まだ潜ることはできないけれど、そのことも自分のこの先の「のびしろ」のような言い方をして、ワクワクの体験は終了した。

私も何かにチャレンジしてみようかな。
なんだか良きライバルが出現したような気さえしてしまう。

梅雨の晴れ間に広がる景色を眺めながら、心を踊らせている。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子