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首里散歩 Vol.134 つながる思いやり 2022年6月6日

今年は、この時期の沖縄の降水量が平年の2〜4倍ということで、雨がちな毎日ですが、日常生活は続いていくので、雨足の弱まった瞬間に行き来をして、たいていの用事はこなしています。

こんな時期のお出かけは、うっすら陽の差した時に、気まぐれに飛び出して行くスタイルで、行き慣れた場所でも、いつもと違うサプライズが溢れています!

午後から出かけた東南植物楽園で、新緑の中に動く色彩に気づくと…バリケンの親子でした!バリケンは沖縄では『観音アヒル』とも呼ばれています。

あどけない風貌でありながら、しっかりと前を見る、ひな鳥達の真剣な眼差しに、成長した後の立派な姿を想像してしまい、視線が離せなくなりました。

お母さんの見守る中、お互いを確認して調和をとり、各々のリズムを大切にしながら、次々と池に繰り出して、自然と列になるひな鳥達。

何気ない光景ですが、ひな鳥達それぞれに思いやりを感じる連携で、なんだかとても大切なことを教えてくれているように感じました。

一通り、お散歩の練習を終えて、お母さんのいる岸に近づくと、ハートのような形で戻ってきたひな鳥達でした!
ちょうど、ここからほど近い場所に、ハナキリンという多肉植物が印象的な一角があり、鮮やかな色合いと鋭い棘の対比がなんとも魅力的なのですが、花びらのように見える2枚の苞葉がハートが重なったように見えることを思い出し、池を後にして見に行きました。

ひな鳥たちにもらった温かさと通じ合うふくよかな苞葉に、うっとり見惚れながら、「逆境に耐える」「自立」「独立」といった花言葉が、明るい未来に感じられて、何度も頭を巡りました。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子

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