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首里散歩 Vol.84 家族的コミュニケーション 2021年2月12日

前日の台風のような豪雨は過ぎ去り、2月12日の本日、旧正月の元日を迎えました。

沖縄では、旧正月に親戚回りなどをする風習が残っているので、
行政からは、今年は玄関先で挨拶を済ませるように、コメントが発表されています。

例年、周りの友達は、そわそわとお供えやお料理の準備がとても忙しそうですが、
旧正月を楽しみにしている様子を羨ましく感じていました。
毎年続けてきた風習を控えなくてはいけないというのは、 移住者の私から見ても、なんとも切なく感じてしまいます。

本当に、家族以外の人との交流が極端に減っている毎日ですが、
ここのところ、私は結構忙しくしています。

積極的に興味のあったことのオンライン勉強会に参加するようになったり、
PTAの会合もオンラインになったことで、回数も頻繁になり、
非常に活動の精度が上がってきました!

実際集まっていた時は、前年度と同じことをしたり、
みんなで一つのことを協力するという枠の中で動いていた印象でしたが、
ほとんどの活動ができない状況の中、
感染対策を徹底した開催可能なイベントのアイディアをひねり出し、
通常は学年ごとにやっていたレクリエーションを、
数学年まとめて同じ内容にすることでコストを効率化して、
例年ではできないクオリティのレクリエーション案をまとめあげたのです。

オンラインの会合で、車中からだったり、会社からだったり、
家からだと、子供が泣き出したり、寝付かなかったりする中、
お互いの顔を見ながら楽しく語り合い、各々が家でできることで協力して、
何度となく難局を切り抜けてきました。

「そーぐゎち・われー」というのは、
「正月笑い」や「正月の浮き浮きした気分」を表す言葉だそうですが、
普段でも「家族がにぎやかに団笑していること」などを表すそうです。

その意味合いを知ると、
まさにPTAの仲間と、そーぐゎち・われーをしてきたように思います。

先生方への説明のために学校を訪れた帰りに、ふと見上げた木々は、
旧正月を祝う竜の横顔に見えました。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子