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首里散歩 Vol.481 写真撮ってもらってもいいですか

先日、仕事でビーチにいたときのこと。

久しぶりに「写真撮ってもらってもいいですか?」と声をかけられた。

小さな子どもの手を引いたおとうさんだ。

わたしは「もちろん!」と返事をし、せっかくなのでこの辺がいいのではないでしょうかと図々しくスポットを提案し、そこに辿り着く道中のうしろ姿がとてもよかったので手渡されたスマホで隠し撮りをし、到着後は「ハイチーズ☆」「縦バージョンも撮りますね~ハイチーズ☆」とたのしく写真を撮らせていただいた。

撮り終わった後もいろいろ話し込んでいると、その子が自分の息子と同い年だと分かった。はじめて家族で沖縄に来たらしい。台風でほとんど宿から出られず、今日最終日にやっとビーチに来られたとのことだった。

それは災難でしたねぇ、残り時間たくさん満喫してください、あそこに見える建物のかき氷がとてもおいしいですよ、ビーチをまっすぐ行ったところにあるカレー屋さんも人気です、などとおせっかいにたくさん喋った。

沖縄に住む前は、はじめましての人と話し込むようなキャラではなかった。

だけど沖縄に住んでからは、道を聞かれたり写真を撮ってくださいと言われることが増え、いつしか、自撮りをする人を見たら「撮りましょうか」と声をかけるようにもなった。

人とかかわりたいという気持ちを解放してくれる力が、沖縄にはあるような気がする。

「残り数時間の沖縄を、たくさん楽しんでください」

そう親子に伝えると「ありがとうございます。たのしんできます」とおとうさんが言い、子どもが「ばいばい」とわたしに手を振って、わたしも手を振り返した。

ずいぶん待たせてしまった仕事関係の方のもとへ戻ると、そっちはそっちで自治会のおばあと話し込んでいた。わたしもそこに混ざっておしゃべりし、気づけば結構な時間が経った。

「ではでは」とさよならし、暑すぎて買った麦茶を飲みながら車を出す。流れる景色を眺めながら、こういう時間がこれからも、もっと増えていけばいいなと思った。

ライター
三好優実