それは、私が社会人になってから初めて沖縄県外へ出張した、最終日のこと。
10月1日に新規オープンした千葉県「流山おおたかの森」で、新卒メンバーが新店舗の立ち上げに携わるという一大プロジェクトに参加させていただきました。
沖縄では国際通りにある店舗に勤務しているため、首里石鹸のアイテムは、旅行で沖縄に来てくださるお客様が“お土産”として購入してくださることがほとんどです。一方「流山おおたかの森」では、日々の暮らしの中で首里石鹸を手に取っていただくお客様が多く、沖縄との違いを楽しみながらも、どのような寄り添い方がお客様のためになるのかと、試行錯誤の毎日でした。
そんな中、台湾からご旅行でお越しになった女性のお客様がご来店。
国際通りでは海外からのお客様も多かったため、そこで培った中国語で商品の説明をさせていただくととても興味深そうに聞いてくださり、「沖縄」という単語が出るたびに、お客様のやさしい笑顔が一段と朗らかになってゆき、その様子をみてこちらが嬉しくなってしまうほどでした。

そのお客様は、「今日はこのあと予定があるからお試しだけしたい!」とお伝えくださっていたのですが、帰り際「明日もいますよね?」と聞いてくださいました。実はその日が千葉での最終出勤日であることをお伝えすると、「そういうことなら今日あなたから買いたい!」と、予定の時間が迫る中で、ご購入までしてくださったのです。
そしてお見送りの際には、「Good Luck!」という言葉と共にお別れのハグをし、「次は沖縄に会いにいきますね」と嬉しいお言葉も。

その「Good Luck!」を下さったお客様との時間は、何度も思い出しては幸せと有難さを感じる、特別な思い出です。
私が“送る側”ではなく、お客様から私を旅路に送り出す言葉をいただけたことに驚いたと同時に、誰かに幸運を祈っていただけることが、人をこんなにも前向きにさせる力があるのだと実感いたしました。
そして私が沖縄に戻ってからも、旅の途中にお立ち寄りくださる皆様へ、その旅がたくさんの幸運で溢れたものであるように願い、お見送りの最後の瞬間まで大切に向き合ってまいりたいと、改めて強く思いました。
社会人1年目の秋。こんなにも素敵で、一生大切に思い返したい出来事に巡り会えて、とても幸せに思います。そして、これから出会う皆様とどんな素敵な思い出が作れるだろう!と、ワクワクしています。

「首里石鹸を通して出会う、皆様の人生が、幸運で溢れたものでありますように」
この思いが皆様に届くよう願って、これからも、お客様との出会いを大切にしてまいります。
首里石鹸 永野みさき
追伸:流山おおたかの森プロジェクトについては、Vlogも配信しております♪よろしければ、以下リンクより御覧くださいませ。