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首里散歩 Vol.326 思い出が重なる場所

私の母は若い頃、日本全国を旅していたらしい。
けれど、「北海道と沖縄はまだ行ったことがない」と話していた。

その言葉をなんとなく覚えていて、
両親の結婚記念日に沖縄旅行を贈った。

「那覇空港でいい香りのお土産、見つけたのよ!」

沖縄から帰った母がくれたのは、「首里石鹸」。
「大切にしてね」の一言で、洗面所のキャビネットに1年間も閉まったまま、大切に眺めていた日々が懐かしい。(笑)

・・・

あれからもうすぐ6年。
母からもらった「小さなはじまり」は、今では私の毎日に彩りを添えてくれる「大きな存在」。

時にはそっと背中を押してくれたり、励ましてくれたり、穏やかな気持ちになれたり、元気をもらえたり。
沖縄を感じる香りが、日常に小さな魔法をかけてくれる。

その「首里石鹸」が、私の地元・鎌倉へやってきて1年。

七五三のお祝いで訪れた鶴岡八幡宮。
学生時代、友人と初詣をしながら食べ歩きを楽しんだ小町通り。
毎年夏になると、子どもたちと遊びに来る由比ヶ浜海岸。

鎌倉には、家族との思い出がたくさん詰まっている。

アドバイザーさんがマリンクレイ洗顔石鹸を泡立てる様子を眺めながら、
空を仰いで段葛を歩く。

八幡宮で参拝をすませ、二の鳥居の信号を渡ると、ふわりと届く爽やかな香り。
その香りに誘われるように、「首里石鹸」へ。

「こんにちは!お久しぶりですね!」

アドバイザーさんの気さくな人柄が、いつも心温かくてありがたい。沖縄の思い出トークをしたり、沖縄の美味しいレストランを教えてもらったり、時にはディズニーランドの話題で盛り上がったことも。

話に花を咲かせては、つい時間が経つのを忘れてしまう。
鎌倉店へ訪れると、いつだって私の心は晴れ模様である。

ありふれた言葉しか浮かばないのだけれど
「遥々ようこそ、鎌倉へ。沖縄の香りを届けてくれて、ありがとう。」

そして、いつまでも鎌倉で愛される「首里石鹸」でありますように。
1周年、心よりおめでとうございます。

ライター
YUKAHA