今回の首里散歩では7月に開催しました「首里散歩5周年企画~あなたの首里散歩を聞かせてください」で特別賞を受賞した「本間あみさん」さんのコラムをご紹介いたします。
本間さん自身のライフステージが変わることがあっても、そこには常に「沖縄」の存在があり続けていることを嬉しく感じました。今後また違ったスタイルで新しい「沖縄」の発見をしたら、ぜひ教えていただきたいです♪
首里石鹸 編集部より
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初めて沖縄を訪れたのは高校の修学旅行だった。
言われるがままに乗り込んだ飛行機の窓から見えた海の色に、思わず息を呑んだことは今でも鮮明に覚えている。
国際通りや公設市場の雰囲気、島唄や三線の音、戦争の爪痕や生ぬるい海風さえも全てがビリビリと五感に響き渡り、18歳の私は一瞬にして沖縄の魅力に取り憑かれてしまった。
大学に進学し海外旅行も経験したが、あの感動を超える場所に出会えずに暇さえあれば沖縄旅行の計画を立てていた。
ひたすらにアルバイトをし、お金が貯まると1人で沖縄へ。
ダイビングのライセンスを取り、世界一綺麗な慶良間の海で潜る。安宿に泊まり、散歩しながら気になった定食屋に入る。
ふと泊まった民宿で初対面の人と泡盛片手に朝までゆんたくする。
フラフラと気ままな旅をしていた。
その後結婚して夫と2人で訪れた沖縄。
ちょっといいホテルに泊まり、海辺のカフェに行き、離島や絶景を巡る。
小洒落たレストランで食事をし、ホテルのバーで乾杯する。
学生の1人旅とは違う、キラキラとしたリゾート旅。
そして子供が産まれ、家族で訪れるようになった沖縄。
子連れで楽しめるリゾートホテルに泊まり、水族館や公園、レジャー施設、道の駅を巡る。
海やプールで遊び、沖縄そばを食べ、夜は子供達の好きな民謡居酒屋に行く。
子供が寝静まった後は夫と2人、ホテルの部屋でオリオンビールを飲む。
子供中心のThe家族旅行。
どの旅も全てが素晴らしく輝いていて、忘れられない思い出だ。
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初めて沖縄を訪れてから25年。
旅の目的やスタイルは変わっていったが、18歳だった私の心に深く刻まれた「沖縄」は何年経っても変わらずそこにあり続ける。そしてそれは今でも私を魅了し続けている。
今は子育てが終わった後、夫と2人で行く沖縄旅に夢を弾ませている。