今回の首里散歩では7月に開催しました「首里散歩5周年企画~あなたの首里散歩を聞かせてください」で特別賞を受賞したOh My しぇあはぴ♡さんのコラムをご紹介いたします。
お子さんが通う学校のお母さん同士の会話という日常の中に、「沖縄旅行」での楽しい気持ちが綴られた温かいコラムです。
天気や周りの環境は思うように優れなくても、沖縄を語ることで日常が明るくなることをOh My しぇあはぴ♡さんに教えてもらいました。離島に訪れるほど沖縄上級者なOh My しぇあはぴ♡さんですが、また遊びにいらしてくださいね。
首里石鹸 編集部より
・・・
沖縄が梅雨明けしたとのニュース。その翌日、我が家の地域はやっと梅雨入りした。
毎朝のように「今日は自転車で通園できるかな。」と天気予報の雨雲レーダーとにらめっこする日々が続いていた。
息子が仲良くしている幼稚園の友達りょうくんが、今週はお休みしていた。
いつも元気なりょうくんが珍しいな。最近流行っている風邪にでもかかったのかな」と心配になった。
朝から土砂降りの金曜日、りょうくんが登園してきた。
「あ!久しぶりだね。元気にしてた?」とすれ違いざまにりょうくんのお母さんに声を掛けると…
「うんうん!元気元気!」と笑っていた。
混み合う玄関先で一言だけ交わし、足早に幼稚園をあとにした。
今週は保育参観の期間だった。
子供たちの工作風景を見学するために、間もなくして私は再登園することに。
その途中、同じく保育参観に向かうりょうくんのお母さんに遭遇した。
「長いことお休みしてたね。風邪ひいちゃってた?大丈夫だった?」と話しかけた。
「ううん、沖縄行ってきたの!」と笑顔で答えた。
「そうだったんだー!ちょうど梅雨明けしたから天気良かったでしょ!沢山遊べたー?」と、風邪ではなかった事に安堵したと同時に、沖縄旅行の話で会話が弾んだ。りょうくんにとって初めての飛行機で、初めての沖縄旅行だったそう。
「ビーチが目の前の恩納村のホテルに泊まったの。毎日海で遊んで、美ら海水族館にも行って!子供が行きたがりそうな所は一通り行って。3泊4日あっという間だった!」と彼女はキラキラした瞳で嬉しそうに話し始めた。
私は彼女の話を聞きながら、私の持っている「沖縄の思い出」を頭の中でスクロールさせながら、旅行した気分を一緒に味わっていた。
「次は離島に連れて行ってあげたい」と話す彼女に、私が初めて行った沖縄が宮古島だったこと、昨年行った石垣島と竹富島での経験を交えて、思い出の情報交換を楽しんだ。
降園時、りょうくんのお母さんが「お疲れ様!今日弟くんの誕生日でしょ?」と沖縄旅行のお土産をプレゼントしてくれた。
思いがけないサプライズに胸がいっぱいになった。子供たちはお土産の入った袋の中をのぞき込んで
「あ!パイナップルにしまバナナでしょ?えーっとこれは…お、おに?あ、ちがった!シーサーだったー!」
ほんのり日焼けしたりょうくんと子供たちの会話に「おきなわ」が溢れていて、今度は心が弾んだ。
どんよりとしたグレー色の空模様だけど、私のココロは間違いなく「晴れ」だった。
Oh My しぇあはぴ♡