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首里散歩 Vol.258  やちむんの恐ろしさ

沖縄に移住して10年。
最近気がついたのだが、家の食器のほとんどがやちむんになっている。

多分、「やちむん市」が原因だと思う。
ワクワクして向かってしまい、気に入ったものがあると手に取り、買ってしまう。
それを数年繰り返した結果、こうなった。

やちむん市は県内の窯元さんが一同に介し、少しお得に買えるイベント。
もちろんイベントごとに出店される窯元さんが異なり、毎回新しい出会いがある。

しかもこのイベント、年に数回あるのだ。

そしてやちむん市は基本、2日連続で開催される。
なので、初日に行って気に入った窯元さんの作品をもう少し見たいと思い、翌日に行くパターンも発生してしまうのだ。

2日目の帰り、気づいたら初日よりも袋が重くなっていることも多々ある。

結果、僕の家の食器棚は大半がやちむんになってしまったようだ。

正直、白いお皿のほうがいろんな料理に合わせやすいので楽だ。
しかしながらここまで集まると、料理を作る際に「どのお皿を使うか」も考えるようになる。

それは大きさだけでなく、色合いや盛り付け方とのバランスなども。
正直、物凄く料理が楽しくなる。

そんな一人暮らしの嗜み。

やちむんとはとても恐ろしいものだと思いつつ、多分我が家にはまだまだやちむんが増えていくであろう。

この出会いは、やめられない。

首里石鹸ライター
須藤 大治郎