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ふつうの上等 Vol.1 道ジュネー

道ジュネー

■紡いできた民間の行事

「パラン パラン」と太鼓の音。

この夜の練習の音を聞いて、もうこんな時期かとしみじみ。
「(カランカラン♪)はーいやっ!(カランカラン♪)はーいやっ♪」
当日の踊る場所までの道中、トラックに乗った青年会の子供たちが元気な声を出す。

小さいころの私はこの声が聞こえると
『あっ道ジュネーがはじまる!見に行こう!』
夕食後、食器を洗う母をせかし、大通りまで引っ張って連れて行った。
中学生の時は友達と、友達や従兄弟のエイサーを応援に。蒸し暑いけれど日の落ちて少し涼しくなった夜。
ライトに照らされて踊る彼らがとてもかっこよく見えた。

青年会に入っている友達は年々、道ジュネーに対する責任感が強くなっていて、上京する前の年に自分が指揮をとるからと足早に学校を後にしていたな。
私は楽しむばかりだったけれど、たくさんの人のいろんな思いが詰まってる。

■見る人をチムドンドンさせるエイサー

エイサーでは二つのチムドンドンが楽しめる!

大太鼓の力強い音は見る人を関係なしにチムドンドン、心にドンドンっ響かせてきます。
伝わりますかねこの感覚、こそばゆく、胸が共鳴するような。物理的なドンドン。
でもって、しなやかな手踊りとダイナミックに舞う太鼓に魅了され、沖縄民謡の独特なリズムと一体になる光景にまたチムドンドン(胸の高鳴り)とするのです。

小さい頃から見てきて、憧れが募るエイサー。実はうちなんちゅなら誰しも踊ったことがあるんです。なぜなら、学校の運動会の催しで踊るから!沖縄の小学生なら空手とエイサーは軽くできるはず。

■2020年の道ジュネー

今年は台風や様々な影響でほとんどの地域で行うことができませんでしたが、皆さんの過去動画の投稿でいろんな地域の道ジュネーを見ることができました。

やはり実際に見ることに勝ることはないのだけれど、動画を見ながら熱くこみあげてくる思いは忘れることができない今年の思い出となりました。
次は来年かな。‟ふつうの上等″ を楽しめる日を願って ‼

首里石鹸 田中里歩