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首里散歩 Vol.173 公園でピザ 2022年12月23日

Facebookのタイムラインを眺めていたら、おいしそうなピザの写真が目に止まった。

「からだにやさしくておいしいピザを、友だちがつくったというので取り寄せました。ピザ食べたのにからだが重くない!もうデリバリーのピザ食べられませんw」みたいな内容。ちょうどポテチを食べ過ぎて胸やけしていたので「う」と思った。

「食べたい」。すぐに友だちに連絡した。そのピザ、食べたい。
フッ軽な友だちはすぐさま「お、じゃあ公園でピザ食べよう!」と返信をくれた。そしたらついでにヨガもやろうと話が進み、朝7時に集まることになった。

沖縄といえど、12月下旬の朝の公園は寒い。しかも思いのほか風がつよい。この風でピザ焼けるんかな、と思っていたら、ピザをのせたフライパン片手に友だちがやってきた。そして開口一番「フライパンの蓋、わすれた」という。え、ピザ焼けるんかな。

とりあえず身体を動かそうとヨガをした。気持ちよかった。それからお喋りしたり生後6か月の子をあやしたりして、なんだかんだで30分が経過した。が、ピザが焼ける気配はない。

「ねぇ、これ多分一生焼けないよね?」「だよね、焼ける気がしないね」「家行こう」。諦めの早い私たちはすぐさま家に直行。家のコンロを使うと5分くらいでピザは完成した。

ふっくら焼きあがったピザはいかにもからだにやさしそうで、たちまちテンションがあがる。
あまりにおいしそうだったので、眠っていた夫を起こし、ピザの試食を強要する。夫はとても興味はあるけど胃に入りません、という顔ですごく少しだけ食べてくれた。

子を産んでから、かわいいカフェやおしゃれなイタリアンに行く機会はなくなったし、不自由なことは増えたけれど、以前はお酒の席でしか遊ばなかった友だちと公園でヨガしてピザを焼くという遊びをするようになったのは、とてもたのしいことだとふと思う。子育てという人生のステージで、人との関わり方がかわっていく。

ピザはとてもおいしくて、公園で朝から友と子と風を浴びたあとのピザは余計に格別だった。食べ終わり、友だちを見送ったあと、Instagramをひらき「朝からピザ食べたのにからだが軽い!もうデリバリーのピザ食べられないかも」と投稿した。

ライター
三好優実

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