沖縄はすでに梅雨入りと言われていましたが、
晴れ間が多く、じりじりと日差しの強さは増しているものの
過ごしやすい天気が続いています。
夕方や夜、少し通り雨が降る日もありますが、昨日は天気が崩れることもなく、
そのおかげで、「皆既月食」を見ることが出来ました。
しかもこの日は、スーパームーンと皆既月食が同時に起こるという奇跡の日でした。
仕事の帰り道、自宅のご近所さんがベランダや玄関から出て、
空に携帯をかざしている光景がちらほら。
今、みんな同じ気持ちでいるのだろうと感じ、このひとときの空間に気持ちがほっこり。
香りや場所やモノで記憶が思い出されることがありますが、
綺麗な月を眺めていると、頭に思い浮かぶ父と兄との思い出。
父と兄とわたしの三人、その日は日が暮れるまで外で遊び、家まで歩いて帰る道中、
空を見上げると、とても明るい月が。
今までもきっと何回も見てきたはずなのに、
その日3人で見た月は、わたしにはとても明るく綺麗に見えました。
思い出というほどでもない、「ただの日常」ではありますが、
今となっては「大切な日常」として記憶に残っています。
綺麗な夕陽を見たとき、夏の風の香りがしたとき、昔一緒に歩いた道を通ったとき、
その当時は、日常のごく一部だった瞬間が、あんなこともあったなぁと、
「大切な日常」となり、今では頑張る糧となってくれるのです。
ライター
首里石鹸 玉城悠以奈