日本の春を象徴する桜。
満開の時期は驚くほど短く、雨や風が吹けば、目に見えないはずの香りを一瞬だけ残して、あっという間に足元をピンク色に染めていく。
散っていく花びらとその香りの儚さにどこかさみしさを覚える人もいるだろう。
でも、もしこの香りが一年中どこにでも漂っていたら、私たちはこれほどまでに桜に心を寄せることはないと思う。

限られた時間しか出会えないからこそ、私たちは毎年、桜の開花を心待ちにしているのだろう。
そして桜の香りに触れるたび、ふと考えてしまう。
形あるものはいつか消えてしまうけれど、その香りと共に刻まれた感情や記憶までは消えてしまうわけではないのだと。
例えば、消耗品。
形として残らないものだからこそ、贈りものとして選ばれやすい。
消えてなくなるものなら、贈る側も受け取る側も、余計な気負いを感じずに済む。
それでも、そこには形以上のものが残っているはず。
もらったギフトを開けた瞬間、ふわっと広がった香りに包まれる喜びだったり。

衣服に香りをちょびっとだけまとわせ、少しだけ特別に色づく高揚感だったり。
使い切った後の惜しむようなあのさみしさだったり。
受け取った側がお返ししたいと願うワクワク感だったり。
桜も贈り物の消耗品も「儚さ」という点でいえば何か似てる。
目に見える形は消えても、相手の心の中に確かな余韻が残っているはず。
私たちの人生には、そんな「儚さ」という名の”美しさ”が必要なのかもしれない。
目の前から花びらが散り、香りが薄らいでも、私たちの記憶にはその瞬間の情景が鮮明に焼き付く。
だからこそ、また来年もあの香りに再会できる日を数えて待つことができるのだろう。
首里石鹸 宮平えいたか
【季節限定】新しい一歩にエールを。
桜の香りを販売いたします!

首里石鹸では、この季節にしか出合えない「桜の香り」をご用意しました。
ひんやりとした春の空気の中に、ふわりと舞う桜の花びらをイメージした瑞々しい香りです。
形あるものはいつかなくなってしまいますが、香りのなかにつつまれた共に分かち合った記憶は、私の心の中に温かな余韻として残り続けます。
新しい門出を迎える方へ、あるいは、しばらく会えていない大切な友人へ。
「また会いたいね」の気持ちを込めて、桜の香りを贈ってみませんか?





