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首里散歩 Vol.440 エール

「頑張って」
と、今、あなたが言われたら
どんな風に感じるだろうか?

「よし!頑張るぞ!」
と、士気があがるか、

それとも、

「もう頑張ってるのにな」
と戸惑いをまとうだろうか。

「頑張れ」

10代、学生の頃はクラブ活動や夢へと進む友へ一生懸命なエールとして、
がむしゃらにこの言葉を贈っていた。

あれからいくつもの経験を重ねて大人になり、

「頑張れ」という言葉が、時にプレッシャーに感じてしまうことを知り、その言葉を誰かにむけて使うことにしり込みさえ覚えてしまった。

長男を生み
育てはじめた手探りの育児。

(お母さんになったんだからしっかりしないと、頑張らないと)

と、ふるいたたせていたことも、

今思えば、自分自身、「頑張れ」で
心に圧をかけ疲弊させていたのだろう。

私の中で、いつしか、
この「頑張れ」という言葉は
とてもデリケートな扱いになっていた。

しかし
沖縄に引っ越すことになり
この思いが大きく変わることになった。

それは自然豊かな日々の暮らしを楽しみつつ、

まだまだカルチャーの違いに気持ちが追いつかずにいた頃だった。

お隣さんが「買い物ついでよー」と
よく子どもたちにお菓子を持って来てくれて、そこで何気ない話に花を咲かせた。

時にはお家に招いて下さり、
庭先に生き生きと成るゴーヤやヘチマの収穫を経験させてくれた。

また別の日、ご近所さんが「たくさん作ったから、お昼ご飯食べにおいでー」

とチャンプルーや紅いもの天ぷら等、沖縄の家庭料理をふるまってくれた。

どれもがとても暖かで美味しかった。

畑で採れたよーと下さったツヤツヤのトマトやキュウリ、ピーマンに子どもたちもキャッキャと嬉しそうに抱えていたのが懐かしい。

私が体調の優れない時には

真っ白なあったかいおかゆを仕事の行きしなに持って来てくれたことがある。

涙がこぼれ、優しさが身にしみた。

(あぁ、また頑張れるわー)

自然と思えた瞬間がたくさんあった。

そうなのだ。

私はずっと応援してもらっていたんだ。

決して強いたげることなく寄り添い
大きな優しさを込めて

「頑張れ」がそこにあったのだ。

今、改めてあなた方の偉大さを感じています。

もうすぐ4月、
新しい何かが始まる
そんな門出の皆さんに。

フレー!フレー!み、ん、な!

頑張れ!頑張れ! み、ん、な!

密かにおくります。

ライター
パッチンくるり