「あなたの地域の土は、何色ですか?」
そう聞かれても、思い出せるのは砂場の土くらいなのではないだろうか?
うちには畑があるので、畑の少し黒目の茶色が思い浮かぶ。あとは、子どもが保育園でたーくさん遊んだ日の土だらけの服の色(笑)
先日、沖縄の壺屋で「土」を使った染め物ワークショップに娘と参加した。
草木染めはよく聞くけれど、「土」を使ったものは初めてで、とても楽しみにしていた。

壺屋は那覇市にある、330年以上の歴史ある伝統的な陶器、やちむんの代表的な産地。
染め物に使う土は、沖縄の土。
ワークショップでは沖縄の赤瓦に使われるような鮮やかなオレンジっぽい土と、やちむんの原料になる黄土色の土の2色から選んで、洗面器に入った泥の中で布をモミモミ。

小学生の娘は保育児に戻ったようにとっても楽しそうで、泥遊びをしているみたい。
いや、娘が泥遊びをしているのを、私はみたことがないかもしれない。
服が汚れるのがイヤで、一緒に土まみれになるようなことはしなかった。
でも、保育園での泥遊びは大好きだったようで、よく泥だらけの服を持ち帰ってきていた。それでも一度保育園で水洗いしてくれたものだった気がする。

大きくなってから娘が泥と戯れているところがみられるとは。
小さい頃の泥遊び姿もみておけばよかったなあと少し後悔。
キレイな「土」色に染まった布は、沖縄の気持ちいい晴空の下でゆらゆらと干されている。

壺屋の入口のお店だったこともあり、他の観光客も少し不思議そうに見ていた。
壺屋には色々なやちむんのお店が並んでいて、すぐ後ろは住宅街。細い路地が入り組んでいて、沖縄の生活感も味わえる。
もう少し子どもたちが大きくなったら、ゆっくり食器をみてまわりたいな。
でも、付き合ってくれるかな?
そんなことを思いながら、干された土染めの布がはためいているのを眺める。
その時も、きっとこの通りは変わらずにあるんだろうな。
沖縄の大切にしている「土」のおかげで、子どもたちとの「今」も、「少し先」もとっても楽しみだ。
ライター
かなえーる