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首里散歩 Vol.409 衣替え

少し前まで日中でも半袖で大丈夫だったのに、今日はダウンにマフラーが必要。

風が急に冷たく吹き、
「冬」がやってくる
お知らせをする。

「秋」が
(ちょっとちょっと、「冬」さん!私の出番をお忘れですよーー!)と、
言うのではないだろうか

「秋」を意識して感じておかないと、
いつの間にか通りすぎてしまうんじゃないか、
そう思うほどに だ。

と、言うことで、「秋」を見つけてみることにした私。

赤や黄色、茶色に染まっていく

木々の「葉」たち

1日1日と この季節を高ぶらせていた。

「イチョウ」の葉も、黄色く色づき、
ヒラリヒラリと落ち葉へと変わっていく。

澄んだ空が高く遠い

(あっ、「秋」だわー)

そんな中、発見があった。

「ブーゲンビリア」だ。

酷暑がやわらいできた10月頃だろうか、

仕事へと向かう道中
鮮やかなピンク色が顔をみせていることにハッとなった。

毎日のように通っているのになぜ気づかなかったのだろうか、

自転車で通りすぎる慌ただしい朝

突然目にとまったのだ。

(懐かしー!このピンク♪)

沖縄で見慣れていた色彩にキュンとした。

▲沖縄の青い空にむかって咲き誇るブーゲンビリア

それからは、毎日

「おっ今日も鮮やか!元気いただきますー」と、私

「今日も行ってらっしゃいー!」

と、ブーゲンビリア

挨拶をかわしている気になり、
毎日の活力になっていた。

そんな10月下旬、
(あれっ?)

生き生きとしていた花が、なんだか枯れたり、しおれたり元気がない。

(あれっ?体調崩してる?
沖縄では年中元気なイメージだったけれど、、、)

(寒さは苦手なのだろうか、、、)

(どうしたのだろう、、、) 

花は少なくなり、小さくみえた

昼間は暖かくても、夜は刻々と寒く
なっている。

自転車の速度をおとし、見守る日々が続いた。

(えっ!?このまま枯れちゃうの?)

しかし11月が始まった頃

(あれっ?)

ある様子に気づいたのだ

(ブーゲンビリア、濃くなってない?)

しおれたり、枯れたりしていることに
注目しすぎていたようだ。

よくよくみると、後に出てきた花たちは

鮮やかで眩しいピンクから、落ち着いた濃いピンクへと「衣替え」していた。

なんとまぁオシャレさん☆

(良かった良かったー!)

「今日も元気ありがとう!行ってきますー!」

自転車ですれ違う間のわずかな楽しみ

そしていよいよ冬へ突入、

(冬はまた衣替えするのかな?)

と、今、見守っている。

さて、私も冬服に衣替えしないとー

ライター
パッチンくるり