祖母の作る、昔ながらのうちなー料理(沖縄の家庭料理)が大好きだ。
その中でも、パパヤーイリチ―(パパイヤ炒め)が大好きで、畑でパパイヤが取れるたび、祖母にねだっては作ってもらっていた。

豚ひき肉としりしりした(すりおろした)青パパイヤを炒め、お塩とかつお出汁で味付けしたシンプルな料理なのだが、祖母が作るとより美味しく出来上がる。
祖母に、「作る時に、気を付けていることってあるの?」と尋ねると、
「ん?いいあんべー(いい塩梅)で味付けすることさ。」と言う。
「いいあんべー(いい塩梅)ってどのくらいよ?」と聞くと、
「いいあんべー(いい塩梅)は、いいあんべー(いい塩梅)さ。」と、答えにならない答えが返ってきた。
、、、全く分からない(笑)。
でも、これまで何度となく祖母が作っているところを横で見てきたし、実家で母と作ったこともあるから、きっと作っているうちに祖母の味に近づけるはず!と思い、作ってみることにした。
― 美味しい。美味しいけど、“何か”が足りない。
何が足りないんだろう?と思い、祖母に味見してもらうことにした。
※青パパイヤの果汁にはパパインというタンパク質分解酵素が含まれており、皮膚に触れると、かゆみや赤み、湿疹などのアレルギー反応を引き起こすことがあります。お肌の弱い方は、手袋を着用して調理するようにしてください。

・・・
わたしが作ったパパヤーイリチ―を一口食べた祖母は、「うん。美味しいさぁ。」と褒めてくれた。
照れくささを押し隠し、「でも、なんか足りない気がしない?」と尋ねると、「これ、どのくらい作ったねぇ?」と返された。「え?…3人分(祖母・祖父・私)だけど…」と返すと、「少ないねぇ。」と呟く。さらに、「お父さんたちの分も作ってあげたら、喜ぶはずよ。」と言われ、ハッとした。
私が小学生の頃、祖母から「お昼食べに来るねぇ?パパヤーイリチ―あるよ~。」と電話をもらっては、弟や妹、従妹も集まって、それぞれのお茶碗にご飯とイリチ―を入れてもらっては、皆で「美味しいねぇ!」と食べていた。
ご飯終わりには、みんなでかくれんぼをしたり、庭で水遊びをしたりして、それを祖父母が笑顔で眺めていた光景を思い出し、
― そうか、イリチ―(炒め物)って、元々家族で食べるための料理なんだ。
という言葉が、すとんと心に降ってきた。

あれ以来、パパイヤイリチ―を作る時は、大きなフライパンで作るようになった。
塩加減はいいあんべー(いい塩梅)。
それはお塩だけでなく、自分や誰かのことを大切に想いながら料理を作る大切さや、食を通して繋がりを深めていく、魔法の言葉のようにも感じている。
首里石鹸 中里 ゆきこ
≪海塩 ひとくち解説≫

海塩は、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルを豊富に含み、これらのミネラルは、体液のバランス維持、血圧の調整、デトックス効果、美肌効果の期待など、体の機能をサポートする役割を果たします。さらに、沖縄のお塩は、サンゴ礁の海水を活用して作られるため、他のお塩よりもミネラルが豊富で、甘み・旨味・苦味などのバランスが整っています。お料理に調和しやすく、食べやすいお塩を、ぜひ皆さまの食卓でもとりいれてみてはいかがでしょうか。
※上記は「海塩」に対する一般的な説明であり、製品に関する効能ではありません。
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