3月、京都に住んでいる友人からミモザが送られてきた。

まぶしいほどの黄色い花が箱の中からあふれんばかりに輝いている。
友人は、沖縄に住んでいる私と私の愛犬に春の訪れを感じてほしいと、庭に咲いているミモザを届けてくれたのだ。
箱いっぱいに入っているミモザは、しとやかさとは違う元気いっぱいな感じで私たち家族を驚かせてくれた。
早速、花瓶にたっぷりいけるとミモザの鮮やかな黄色で家の中が春色に染まり、まるでミモザのシャワーを浴びているようだ。
・・・
一方、我が家の庭にはミモザは咲いていないけれど、シロツメクサは満開だ。

そうだ!「シロツメクサの王冠」を作って愛犬と写真を撮ろう!きっとかわいいぞ。
庭に出てシロツメクサを摘み取り王冠を作る。
その足元では、これから載せられるとは知らず愛犬がじゃれてくる。
愛犬の頭に花の王冠を載せかわいい写真を撮るときには、おやつで釣ってじっとさせるということが大事だ。
我が家の末っ子犬はおやつに目がないため、人間の「あ~でもない、こうでもない」にじっと付き合い、されるがままで王冠を載せてくれる。
その反対に、お兄ちゃん犬は「おやつなんて食べなくていいや~い」とぜんぜん載せてくれない。
こうなると、おやつ大作戦に褒め褒め大作戦も発動。
「かわいいなぁ」
「グッボーイだよ。グッボーイ」
声掛けを連発、そしておやつ増し増しで写真撮影は無事終了。
シロツメクサの王冠を載せた春の王子様たちの出来上がり。

かわいらしい白い花が愛犬の頭の上で映える。
まるで春のそよ風まで写真に写りこんだようだ。
目を奪うほどの鮮やかな黄色と、足元に咲くありふれた小さな白い花。
気づけば、いろいろなところが春色に染まっていた。
ライター
大城くいじなう