今年のムーチーの日は1月7日。初ムーチー(赤ちゃんが生まれて初めてのムーチー)ということもあり、今年も実家からムーチーが届いた。


ムーチーは沖縄の方言で「餅」を意味する言葉で、月桃の葉で包んだお餅のことで、寒いこの時期に健康を祈願して食べる行事。
結婚してからほぼ毎年、おかあさんが作って送ってくれる。
最初のうちは白のプレーンと黒糖の2種類だったが、私が「黒糖が好き。」と毎回言うからか、ここ2年くらい黒糖のみ。優しいなあ。
箱を開けた瞬間と、電子レンジで温めたとき、お餅を口に含んだ瞬間、月桃の香りを感じられる。

月桃は沖縄の主人と結婚してから初めて知った植物。
この独特の香りと風味がクセになる。
夏には茎のスジをとって乾燥させたもので鍋敷きを編むワークショップに参加した。
編みやすいように、水で濡らしたとき、ふわっといい月桃の香り。

実家には月桃が生えてないので、首里城公園や近所のお庭にたくさん生えているのをみては、「いいなあ。」と思うようになった。
夏に沖縄に住んでみて初めて月桃のお花を見ることができた。
真っ白でぷっくりしたフォルムの先っちょに鮮やかな赤と黄色。
娘と折り紙で月桃を作ったりしたのもとてもいい思い出。
ちなみに、冬、氷点下になってしまう長野では育てるのは難しいらしい。
沖縄には独特の香りや風味のものがたくさんある。ヒハツ(沖縄コショウ)やカラキ(沖縄シナモン)もそう。カラキが入ったペーストは、トーストに塗るだけで沖縄を思い出させてくれる。

長野の自宅の食卓で、食べるたびに沖縄を感じる。
これも沖縄の大きな魅力の一つだと思う。
沖縄にきたら沖縄独特の調味料や香りを持ち帰るのもおすすめです。
ライター
かなえーる