沖縄で印象に残ったのは空の広さと面白さだった。
ウミカジテラスで見た快晴、食事中に見た夕焼け、ホテルでの朝ヨガにて偶然見えた大きな虹。
3日間の滞在で、沢山の表情を見ることが出来た私はきっとラッキーだと思う。
記憶に残っているのはスコールだ。
青い空と白い雲の中に流れの速い大きな灰色の雲があり、その下だけ霞んでいる。
「あの雲の下だけ雨降ってる…!」と思わず声に出していた。
遠くで雨が降っていることが目に見えて、その雲が近付いて来ることもわかる…そして雨が上がると何事もなかったかのようにカラッと晴れる。初めての経験ですごく面白かった。
今のところ、旅行の感想を聞かれた時に1番に話すエピソードになっている。
そしてもう一つは、星空。
星の煌めきに驚く。ただ空に点々と星があるというよりは、それぞれの光が揺らめいていて”星が瞬く”という言葉の意味を初めて理解したかもしれない。
大阪の中でも大型マンションが建ち並び、夜でも明るく星がほとんど見えないところで育った私にとっては壮観だった。なんだか浄化された気分で、いつまでも見ていたかった。
帰りの飛行機から見た夕日も旅の疲れを癒してくれた。
飛行機に乗ったから、沖縄に行ったから見ることが出来た景色。写真や映像でしか見たことのなかった、表面しか知らなかった沖縄が、自分の中でどんどん立体的になったこと。それが何より嬉しかった。
実は沖縄から帰ってきてから、あれだけ見ていたSNSをほとんど絶っている。
今はまだ誰かの撮った写真や動画より、自分の記憶に浸っていたい。
もう少ししたら、沢山撮った写真を見返そう。
首里石鹸 星見せいか