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首里散歩 Vol.278「リトル沖縄」で夢見るリアル沖縄

とある日、大正駅の駅名標にシーサーと首里城らしき屋根のイラストがあることに気付いた。
大正区は「リトル沖縄」と呼ばれ、区人口の4分の1が沖縄出身者、もしくは沖縄県がルーツの人が住んでいるといわれている。

第一次世界大戦後に工場の多い大正区に仕事を求めて移住者が増えたことが理由だそうだ。
よく通る道でも玄関先にシーサーが飾られている家を見たことがある。今まで何度も利用してきた駅なのに何故今になって目に入ったのか、理由は簡単だった。


念願の沖縄旅行が決まったからである。


初めての沖縄、どころか、実は飛行機に乗るのも初めてな私はここ1ヶ月ほどずっとソワソワしている。沖縄旅行経験者にオススメの観光地を聞いたり、SNSで沖縄の観光スポットを紹介しているアカウントをフォローしては長時間眺めている。日差しに煌めく海、広く青い空、きっと心地良いであろう海風。

全部想像でしかないが、考えていると風に吹かれているかのように気付けば身体が揺れている。旅行が決まってから、毎日1人以上に沖縄の話をしている自信がある。

連日のうだるような暑さも「沖縄はもっと暑いだろうな…」と思うと外を歩きたくなる。旅行に来ていく服もサングラスも水着も買った。それもサングラスは紫外線量で濃度が変わる調光レンズを奮発して選んでしまった。ホテルの中でしか使わないであろう眼鏡も新調する始末。

誰から見てもわかる浮かれっぷりだが、「初めての沖縄」はこれが最後だ。
今度からは「2度目の沖縄」、「沖縄に行ったことがある人」になるのだから。

開き直って存分に浮かれることにした。当日の沖縄県は晴れる予報。
もうすぐだ、私の、初めての首里散歩。
まだ見たことのない景色がきっと待っている。

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