久しぶりにCDを買った。
最近は音楽はサブスクリプションサービスを使っているので、CDを手にすることだけでなく、レコードショップにも行かなくなった。
しかし今回、沖縄で知り合った方のCDアルバムが発売されたため、久しぶりに購入してみた。
コンビニ受け取りにしていたので、仕事帰りに受け取り。車に乗って段ボールを開けて実物を見る。
「やっぱり手元にモノがあるっていいんだな」と実感。
ただ、今の車ではCDを聴くことができない。CDプレイヤー自体がついていないのだ。
CDを買ったのに、サブスクリプションサービスで聴いてみる。
素敵な音楽で気分を良くした僕は、ひとつのことを実行する。
それは「聖地巡礼」。
意味としては宗教上神聖な土地を信者が参拝することだが、最近は「推し活」のひとつとしてもこの言葉が使われている。
僕は早速、そのCDを持って首里城公園へ向かった。
歓会門をくぐって少し歩いたところ、久慶門と瑞泉門が見えるところが「聖地」になるのかな。
彼らのアルバムのジャケ写は、一部を除いてこのあたりで撮影されている。
僕はCDといっしょに風景を撮影したり、自撮りしてみたり。
少しの角度の違いが気になって何度も撮り直しするのが楽しく、時間も気にせず夢中になっていた。
気づいたら、僕は1枚の写真を撮るために小一時間ほどそこに居たみたいだ。
音楽を聴くかたちはどんどん変わっている。今はスマホ1台あれば、どこでも聴きたい曲が聴ける便利さ。
だけどCDのケースを手に取ったとき、昔と変わらない喜びがあった。
たまには、CDを買ってみるのもいいもんだね。
そう思った僕は、CDプレイヤーを購入して帰った。
首里石鹸ライター
須藤 大治郎