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首里散歩 Vol.227 たのしい伝承

実をいうと、沖縄では川遊びができないと思っていた。

川はなくとも沖縄の海は本当に素敵だし、それで満足だった。だけどこのたび、素敵な川遊びスポットを見つけました。それがこちら。

実はここ、ダムの一角。実際は浅い川が続くため、小さな子どもも川遊びが楽しめるスポットになっている。友人が「ここいいよ」と教えてくれたのだ。

沖縄の青い空と、眩い太陽の光をきらりと反射する川。明らかに子どもを遊ばせるスポット感がにじみ出ているので、子連れピクニックに最高だ。

1歳の息子は、キャー!と叫びながらむっちむちの足で水を蹴る。足首のないゾウのような足が水浸しになり、笑顔がキラキラと光ってもう、めちゃくちゃかわいい。

昔、川遊びが大好きだった。
川の冷たさ、川周辺にただよう冷んやりとした空気が大好きだった。家の近くに河川敷があり、毎日毎日飽きもせず水遊びしていた記憶がある。

その空気ごと諦められるほど沖縄は魅力的だけど、その空気ごとちゃんと沖縄にも存在してる。そのことが本当に嬉しかった。息子もとっても嬉しそうだ。

昔、自分が好きだった体験を息子も喜んでくれるって、めちゃくちゃいい。
もしかしたら河川敷に毎日連れて行ってくれた母も昔、川遊びが好きだったのかもしれない。

親から子へ、たのしい思い出を受け継いでいく。これも立派な伝承だ。
息子もこれから、次世代に受け継ぎたい思い出をたくさん作ってくれるといいな。キラキラと光る川の水と息子の笑顔を眺めながら、わたし自身も川遊びを満喫した。

ライター
三好優実