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首里散歩Vol.144 「車で見かけた気になる場所。」 2022年8月22日

車を走らせて、いろいろな場所をひとりで巡るのが僕のストレス発散方法です。
とりわけ夏は、青い空に海の時間が長く、ドライブするのに一番いい季節。
ひとりで県内をまわり、美味しいお店や素敵な場所を探し回っています。

そしてこの夏、今までずっと気になっていた場所を散策してみました。

全体的にかかる日陰棚と白とピンクの柱、そして花ブロック。
さらに亜熱帯の樹木が生い茂り、年月の経過とともにその雰囲気をより素敵なものにしています。
しっかりお手入れされているのに、自然に溶け込んでいる。そんな、まるで古代遺跡のような雰囲気。とてもかっこいいんです。

強い日射をさえぎりながら、海からの風を心地よく受け入れるように。
これは沖縄の風土と技術を研究した末に生み出されたデザインのようです。

そう、沖縄の夏は日差しで暑いのですが、実は日陰に入ると涼しいんです。
そんな日陰を歩きながら、どの角度でどのように写真を撮ると素敵に撮れるのかを試していきます。

そして撮りながら、こんなことも想像してしまいます。
「ここにロールプレイングゲームの主人公が立ってたら絵になるだろうな」と。
ここに宝箱があって、ここに敵がいて、ここで体力を回復できそう。
そんな妄想をしながら写真や動画を撮ると、ワクワクがどんどん広がっていきます。

ちなみに、名護市が地元だったフォロワーさんがこんなことをおっしゃっていました。
「市役所ってこういうものだと思っていた」
「今では名護市役所は素敵な建物なんだと気づき、今では写真を見たりするのが好きになった」
もし僕が名護に住んでいたら、やはりこの建物に愛着が生まれると思います。

そんな市役所の外で、僕はひとりで2時間ほどスマホを片手に遊んでいました。

ここには以前、沖縄各地の職人さんたちが作ったシーサーが設置してありました。
しかも全部違う職人さんが作ったものが56個。
名護市の集落の数55に、名護市庁舎の1。それで合計56個とのことです。
しかし、台風や塩害のために落下する事故が相次ぎ、2019年3月すべてのシーサーが撤去されました。
これ、本当に見たかった!!もっと早く行っておけばよかったです。

沖縄には気になる場所がまだまだたくさん。
今見ることのできるものが変わってしまう前に、これからはなるべく早く行こうと思います。

首里石鹸ライター
須藤 大治郎